海の向こうには、陸つながりの景色があって
聞き慣れない言葉が飛び交う
触れる音の感覚を頼りにその日を過ごして
ただ、そこにいた
明るい日差しのなかで
手塚真梨子 個展
「海辺の庭」
2020年7月18日(土)~7月26日(日)※7/20(月)休み
11:00~18:00(最終日は16時まで)
Art Gallery 884
東京都文京区本郷3-4-3 ヒルズ884 お茶の水ビル1F
☏03-5615-8843
画廊のオーナー、佐野さんに言葉をいただきました。
「手塚真梨子さんの作品を展示させていただくのは2回目です。繊細でたおやかな物腰そのままのやさしい色彩で、人物をモチーフにした心象画が多い。それは、拒絶する自分と人との接点ではないかと思うのです。
私も2年半の手塚真梨子の軌跡を覗けたらと楽しみにしています。作品をご覧いただき、ご一緒に新コロナウィルスで受けた心身の痛手を癒していただければ幸いです。」
わたしは、人物をモチーフに絵を描くことがよくあります。
佐野さんにいただいたこの言葉にドキッとしました。
「拒絶する自分と人との接点」
ゆらゆらと広がる絵の具の海に浮かぶ顔。
鏡に自分を映してみると
今日のわたしがこちらを見ています。
筆をとり、選ぶ色
画面に触れて現れる人物
きみはだれ?
浜辺にて
油彩
22.7×15.8cm
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【個展を終えて】
展覧会っていいなぁ!
そう感じました
始まるまではざわざわとして不安でしたが
始まってみたらなんと明るい場所
温かな毎日でした
この世の中ですので、お越しいただけたお客様はたくさんではありません
ですが、お一人お一人との時間が充実していたように感じました
たくさんお喋りをした方ばかりではありませんが
ゆっくりとした時間のなかで
場をご一緒できたことが嬉しかったです
会期中、ギャラリーに飾られていた向日葵を描きました
ゴッホの向日葵のような花でした
枯れていく姿もかっこよかった
描いた絵には「陽の花」と名前をつけました
向日葵の絵を
毎年描いている気がする
元気いっぱいに開いた黄色は
うつむき、濃くなって
花弁はくるりくるりと踊りはじめた
力強く
先は尖って
わたしはあなたに憧れているのだと思う
線を引いて確かめる
ここにあなたがいる