喫茶ε

お店はcloseしましたので

メニューのはじまりと、今のことをすこし書いてみました

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珈琲は、すべてネルドリップでおつくりしていました

ネルのゆっくりした感じが好きだったんです

 

ドリンクメニューだけでスタートしたお店

珈琲は深煎りを三種類

・森の香り(マンデリンベース)

・国境の鳥(ザンビアベース) ※珈琲豆の入手が困難になり、現在ミネルヴァでは作られていません

・ホンジュラス(深めの焙煎)

ブレンドを二種類、ストレートを一種類選びました

 

深煎りの珈琲は味が似ていると聞くことがありますが

ミネルヴァの深煎りはそれぞれに個性を感じ

パンチのきいた「国境の鳥」

やわらかな苦みと果物感「森の香り」

かろやか、やさしいホンジュラス

わたしの感じた印象ですが、お客様に伝えておすすめすることもありました

 

なぜ、深煎りを選んだのでしょう

好きな珈琲屋さんで飲んだ深煎りの珈琲が美味しかったからだと思います

喫茶店が好きで、たびたび一休みをしますが

好きな喫茶店には深煎りの珈琲を扱うお店が多かったように思います

自分が美味しいと感じたものでないと、自信をもっておすすめできないな…と

日頃気に入って飲んでいる深煎りの珈琲だけで始めることにしたのでした

 

今は、浅煎りの珈琲も中煎りの珈琲も好きになりました

美味しいですね

お店をしていた4年とちょっとの時間に珈琲と親しむ機会も増え

こんなに色んな味があり

こんなに色んな世界のあること

すこしずつ広がってゆきました

メニューに並ぶ珈琲の種類も増えて

10~15種類くらい置くように

 

なかでも、「オールド珈琲」というものには驚きました

やわらかな風味(枯葉を思わせる)がゆっくり広がり

冷めるとまとまり、深まってゆく味わいには奥行きを感じます

「おじいちゃん」と呼んでいました

湯を豆に注ぐときは、おじいちゃんを起こすような気持ち

抽出された珈琲は、おじいちゃんの思い出かしら…なんて思ってみたり

3年、10年、30年‥

月日の流れを感じながら

豊かな時間を過ごしていました

 

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書きはじめると、色々思い出しますね

お店のあった物件に出逢ったのは、6月の終わりだったか7月の始めだったか…

5年前の今頃なのだなぁ…

時は絶えず流れていて

始まりはいつも少しずつある

毎日すこしずつ何かが始まっているように感じます

 

さて

珈琲が飲みたくなりました

湯を沸かそう

今日は

「救世主の国(エルサルバドルベース)」

 

2020年6月 紫陽花のそばで